ノダッコデイズ vol.2

がんばるぞ!
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雑記
ポール・オースター「ムーンパレス」を読んだ。
ムーンパレスはNYの嫌な思い出がよみがえる宿の名前でもあったのでちょっとさけていた部分があるが、思い切って本を読んでみたらとても面白かった。と同時に主人公が若すぎるし物語の展開もちょっと引くぐらい偶然が偶然を呼び、主人公が自分で不幸に向かって突き進み、でも最後は前を見つめるぞ、みたいな感じでわっけぇ!!と思いました。多分、どんなことでもそうだけど、特に映画や本や音楽にはその作品が持つメッセージとそれを受信するのに最適な年齢があって、「ムーンパレス」の場合は22歳くらいで読むのがベストなんだろう。少なくとも、29歳で読む本ではないのかも。と思いつつ、仕事では関わりのあったポール・オースターに個人的に出会えたという経験は大切なので心にしまっておく。
構成としては、主人公が好き好んで破滅的な生活へ突き進んで行く第一幕、老人の世話をする第二幕(この間に彼女が出来るんだけど、途中で彼女の存在は完全に忘れられている)、太った大学教授との出会いの第三幕からなる本です。
そして登場人物たちが全て偶然という必然で繋がっている話。特に秀逸なのは、老人の昔話。
ですが。
良い小説なので語るべき点は沢山あるものの、やっぱりこの男たちが若者過ぎてついていけない感じがしました。特に、全員が全員「自分なんて不幸になってしまえ!」という態度でいるのが気に入りません。それでいて人との繋がりを欲しているなんて寂しがりかよ!めんどくせぇ!!と思ってしまいます。
もう少し若かった時は、たとえば映画の「スパニッシュ・アパートメント」のように、自らを混乱の中に置きたい!ありきたりな人生なんて送りたくない!!というロックンロール精神がありましたが、そんな情熱が冷めつつある今、この本の登場人物たちはイタすぎるのです。何をうじうじ悩んでるんだ!!すかっと生きろ!!!と、感想を書いていたら腹が立ってきました。
とはいえ、青春小説としては文句なしの秀作だと思います。
しっかし、主人公を頭の中で映像化すると完全にジェシー・アイゼンバーグ。やっぱり彼はアメリカのちょっと孤独で独りよがりな文学青年に最適なのかしら。

book | 17:27 | comments(0) | -
on discute de livre, aujourd'hui.
本を読む。という行為の前にはいつも葛藤があり、別に本の虫でも活字中毒でもなんでもなく、むしろ本読むのめんどくさいタイプかつ書かれている内容が頭に入ってこないことが多いので、「本に向き合う」準備をするのがめんどくさいのである。
そして、本を開くとなるべく本に向き合うように脳みそをしむける必要があるのだが、いかんせんわからない漢字や言葉が日本語でも多いし、文章を読んでもなんだかよくわからないことも多いし、それはつまるところ「本と向き合う」ことが出来ていないのであるが、そうゆう微妙な読書体験が長年染み付いてしまっているので本を読むことが必ずしも有益な時間にならない、むしろ文字の羅列を眺める苦痛の時間にもなりうるので、本を読む前には葛藤がある。ということらしい。自分で文章を書いてやっと腑に落ちた!
更に英語・フランス語はもっと悲惨で、そもそも言葉がわからなくて例えばフランス語なんて辞書を使わずに読める文章が全くないので1行を読むだけでも平均5回は辞書で単語を調べるのでA4の量を読むのに多分1時間半くらいかかります。そして内容が頭に入ったかと言われると甚だ疑問であり、かつどんなに辞書引いてもわからない文章がざらに出てくるので(そして後日辞書を引くと用例が載っていたりする)、文章を読むというよりはフランス語を読んでやった、みたいな本末転倒な達成感と敗北感しか残らないです。本を開くたびに直面する語学力のなさ。知らない語彙の海。見たことがある単語のわかってなさ。必修単語の活用の覚えてなさ。絶望。それが毎回。なので、フランス語を習い始めて9年くらいたち、ようやく単語帳はじめました。今まで一体どうやって単語を覚えてたのかというと、覚えてなかったので仕方ありません。もうこれは基礎に戻るしかない。
と言いつつ、自分に対してもプライドが高いので今更初級文法なんてやってられるか!という意地を張る自分がいます。初級文法なら少しはわかるし、単語も簡単だしやる必要ないっちゃないんだけど、例えば先日絶望したのがun jardinの綴りが書けなかったこと(追記:un livreも書けなかった。やっぱ初級からやり直すべきだ)、faireの活用がわからなかったこと、などあげればきりがありません。まぐれで仏検とれてしまったことが思い上がりへの第一歩なのか。

フランス語は出来なくてもなんか言い訳つくんだけど、英語はもっと自分の中でプライドが高いので、理想とするレベルに全く達しておらず、むしろずっと英語がわからない自分と毎回向き合うことが辛いので英語を読まない・聞かない・話さないようにしています。いや、話すのは好きなんだが、はなせなくても日本人だし仕方がないでしょ、という言い訳を常にしています。
英語も10年前に大学受験で覚えた英単語から発展がなくむしろ忘れているし、文法もよくわかってないし、それなりに英語には触れられる環境でやってきたにも関わらずよくもこんなレベルで恥ずかしくないな、という感じです。
と言いつつ言い訳なのは、微妙にできるからいいか、と思っているからです。特に適当に話すのだけは出来るので、なんか英語出来る人のように自分でも錯覚しています。願望。
でもやっぱり子供用の本だった単語がわからなくて読めないし、ましてや論文読むのなんて本当に時間がかかるし、とにかく英語の本を読むことは自分の英語力のなさを突きつけられるから本当に嫌いです。辛いです。こんなはずじゃなかった、という思いを毎回して、毎回うちのめられ、向き合わざるを得なくなり、でもめんどくさいし少しは出来るし、の繰り返しだ。
だから今も私の部屋には読むべき本が山のようにたまっている。そして、本と向き合える覚悟をしなさいと言っている気がします。
内田先生の本、内容は全く覚えていませんが唯一覚えている箇所が「本棚は未来系で出来ている」という部分でした(しかも誰かの引用だったし)。そう、本棚には「こんな本が読みたいな」という希望・願望がつまっています。例えば展覧会のカタログ。このうちいくつの論文を真剣に読んだことか。マティス展くらいだ。
本に向き合うことは、多分自分と向き合うことでもあるので、ものすごーく嫌いです。毎回葛藤。本が大好き!と言える人がうらやましい。それでも私はがんばって本を集める。そして、本もいつか読まれる日を待っててくれているはず。だろう。たぶん。
book | 21:18 | comments(0) | -
読んだ本について
まとまった文章を書きたい気分になった。ので。
最近読んだ本について書いてみる。

「縄文聖地巡礼」中沢新一・坂本龍一
この2人が日本津々浦々の「縄文的な」土地を訪ね歩き、9・11後の世界について話し語り合う形式の話。
どうしても本の装丁が気になり、何でに段組みなんだろうとか、この紙の手触りは一体、とか、
多分これはデザイナーが入ったんだなーとかどうでも良いことを色々思ってしまう。
肝心の中身と言えば、正直意味が分からなかった。
行き詰まりのポストモダンへのカウンターカルチャーを模索する1つのヒントが国家が誕生する以前の人類の生活=縄文時代の生活である、という趣旨がまず良くわからなかった。弥生時代=農耕民族による都市国家の形成時期、ということに対するアンチテーゼで、恐らく農耕や都市国家というものがモダニズムのリノア的考え方から見ると「優れている」と見なされていたことに対し、一石を投じるという話。そして縄文土器の美しさや、垂直ではなく水平で物事を捉える視点の重要性について説いている本だと読みました。
が、 しかい。つまるところ、「根拠」は何ですか。という話である。やっぱり空想・妄想が論を補いすぎるところがある。
ので途中から何を持ってふたりが「縄文的」と言っているのかがさっぱりわからなかった。
例えばある遺跡や建物・現状を捉えたときに「これは実に縄文的だ!」と言っていても多分言葉の定義がふわっとしている(そしてそれは恣意的だ)であるため、感覚的すぎる印象は拭えなかったし、根拠レスな前提に基づいて話を進めすぎている気がしました。この類いの本、素直に読めなくなってしまった。
と言いつつも、やっぱり文章には色気があるし、ふたりが創作の源泉として「縄文」を真剣に見直していることがわかり、
ファンとしては目から鱗であったことは否定できない。なんとゆうか、論拠。頭の中の話ではなく、実証的な論拠の問題。

「キッチン」
なんか久しぶりに小説を読みました。
そして、何だこの90年代初期のような(小説は1987年出版)、岩井俊二の初期の映画のような空気は…!と度肝を抜かれました。
めちゃくちゃ軽いのです。収められている作品全てに「死」が関わってきているが、登場人物たちは深く人生を嘆き悲しむでもない。謎の出会いと謎の人間関係の中から「死」を受け入れるというテーマが繰り返し出てきます。
そしてその受け入れ方も悩みに悩んだり、人をめちゃくちゃに傷つけたり自分を物理的・精神的に傷つけたりしてようやく受け入れるではなく、やっぱり人との関係性の中でのことです。死んだおばあちゃんではなく、謎の出会いがもたらした現在生きている他人との関係性から「死」とは何かを学び、受け入れていく過程が書かれているよう感じました。
ただ、それがものすごく軽い口語調で書かれている点が、時代なんだなーと。
普通に「である」調で書かれていた言葉遣いが急にしゃべり口調になる。特に、主人公が何かしら大事な経験をした後など。
会話も何か軽い。人が死んでいなくなることと、例えばさっき道に10円落としちゃった、みたいな会話が同じレベルで語られている感じ。何でもない日常と「死」が同じように扱われている軽さがある点で、例えば「ノルウェイの森」とは全然違うと思いました。ノルウェイの方がうじうじしている。
うまくまとまりませんが、「軽い」です。とにかく。そして、2013年の今こんな軽い小説書けないだろうと思いました。






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book | 18:40 | comments(0) | -
お勧めあったら教えてください

論文書き終わってから無性に小説やエッセイが読みたくって、「深夜特急」で稼いだので今月7日くらいから今日にかけて10冊くらい読んだ(自分の中では多い方です)。
今は阿部公房の「密会」を読んでいる。小川洋子と阿部公房は全部の作品を読んでみたい。
あと読まず嫌いだった東野圭吾に挑戦してみようかと思っている。


book | 20:35 | comments(2) | -
ピシガシグッグ



ジョジョの奇妙な冒険、ついに読んでしまった。。面白すぎる。夢の中に出てきました。
花京院て仙台の地名よね。懐かしい。
今杜王町の途中まで読みましたが、これも仙台の地名テンコ盛りで楽しいです。エコーズは広瀬君のスタンドだしね。
しかしイギーには泣かされました。。。うぅぅぅ‥

 
book | 22:20 | comments(0) | -
メモ

読みたい本

・パンク侍切られて候
・細雪
・草枕
・三四郎
・グリーンバーグ選集
・デザインのデザイン
・白州正子自伝
・メモランダム
・旅をする木
・冷血
・1Q84 1〜3巻
・羊をめぐる冒険
・美術の物語
・デッドエンドの思い出
・レンゾピアノ対談
・いつか王子駅で
・アメリカにて

読んだ本
・モーターサイクルダイアリーズ

book | 03:14 | comments(0) | -
くっすんきれぎれ

最近町田康の「きれぎれ」という小説を読んでいるのですが、ほんっと意味不明で。
何でこんなに訳が解らないのかしらと思ってじーっと読み入ってみて判明。
この人の小説は映画で言うならば「嫌われ松子の一生」とか「亀は意外と速く泳ぐ」の類だ!
何かと言えば、妄想ワールドというか、超個人的脳内世界が肥大化して、現実との境界線が曖昧になったまま小説の世界が展開されていくから、結構置いてけぼりを喰らったような気持ちになり、
「えっ、この場面の次に何故この場面?」って頭の中にクエスチョンがそれこそ切れ切れになって、突然車から放り出されたように途切れる。
この世界観に頭がついていけず、理解しようと頑張ってたからダメだったのねーと。
解説で池澤夏樹が言っていたように、傍観者に徹すればよいのだ。
と思ったらば気が楽になりました。町田節炸裂。好きだなぁ何でかしらんが。



ところで。「ミサイルほどーのっ」の宮崎あおい、可愛すぎやしませんか。
楽しいことをたくさんしたいです。

book | 00:04 | comments(4) | -
tsundoku

最近積んどくしている本

・「個人的な体験」大江健三郎
・「風景進化論」椎名誠
・「人生劇場」三浦しをん
・「デザインのデザイン」原研哉
・「そら頭はでかいです、世界がすこんと入ります」川上未映子
・「めぐらし屋」堀江敏幸

今後チャレンジしようとしている本
・「明るい部屋」ロラン・バルト
・「流れる」幸田文

最近読んだ漫画
・「潔く柔く」いくえみ綾
・「愛がなくても喰ってゆけます」よしながふみ

読みなおそうと思っている漫画

・「ジョジョの奇妙な冒険」(1−20巻くらいまで)荒木飛呂彦


最近全く映画を見たい気持ちにならないのですが、「where the wild things are」は見たい。

book | 00:21 | comments(0) | -
2009年に読んだ本

読書ブームな昨今の時流に知らない間に乗っていたのか、私も去年は色々と本を読みました。
なので、特に印象的だった本を5冊厳選してみましょう。
何故5冊かというと、ほぼ日の本紹介コーナーが5冊だからです。まぁなんでもいいか!
ではさっそく!



1.池澤夏樹 / スティル・ライフ

表題の「スティル・ライフ」と一緒に「ヤー・チャイカ」という短編も一緒に載ってて、どちらかと言えば後者のほうが好きでした。
もう美しい自然が目の前にあらわれ、冷たくて静謐な空気に包まれる美しい文章です。
大切なのは、山や、人や、蝉時雨などからなる外の世界と自分の中にある広い世界との間に連絡をつけること。


2. サリンジャー / フラニーとゾーイー

これも2部構成で、前半は妹のフラニーが、後半はお兄ちゃんのゾーイーが中心の世界が描かれています。
生まれ育った環境に疑問を持ったり、周りの人たちとの関係にもどかしさを覚えたり、「自分のことなんて、きっと誰にもわかってもらえないんだわ!」という若き日の葛藤を映画のような表現描写で淡々と語りながら、最後は見事に救ってくれるのです。


3. 三島由紀夫 / 潮騒

肝は最後の十数行。戦慄が走るぜよ。


4.世界クッキー / 川上未映子

この作家は言ってることが支離滅裂すぎて理解不能なことも多いのですが、このエッセイはその破天荒さを残しつつも少し整理されたよそいきの表現になってて結構読みやすい。特に彼女が本について語っているセクションは愛にあふれていてとても好きです。


5. 旅人 / 湯川秀樹

一番最近読み終わった本です。かの著名な科学者湯川秀樹博士が、自身の半生をそれはそれは端正な文章でつづった自伝。良い文章って五感を刺激すると思うのですが、この本も言うに及ばず。博士が生まれ育った京都の秋の描写と言ったらため息ものです。ちなみに、うちの父と弟もこの本好きらしい。遺伝か。



番外編
・よしながふみ「大奥」「きのう何食べた?」
下手な小説を読むよりもずっといいよ。深いですよ、よしながふみ。綺麗事がなくてドライな物語なのにとても引き込まれるので大好きです。大奥、買おうかしら。

・浅野いにお「虹が丘ホログラフ」
昨今の「おやすみぷんぷん」は暗すぎて読んでられません。この人の漫画の中では、この作品が一番よかったかなー


今は「アルケミスト」読んでます。今年も色々読むぞ!!

book | 22:54 | comments(2) | -
たとえば、星を見るとかして

池澤夏樹の「スティル・ライフ」を買った。
まだ全然読んでいないのですが、最初の数行が素晴らしい。そりゃーもう。
良い小説な予感がします。

今日エルマガジンの元編集長の話を聞きに行った。少し話もできたしよかったなー
モノをつくる感覚ってやっぱいいなぁ。ぶつぶつ
友達の彼氏にもお会いでき、フランス語もやったし、色々得をした気になった一日だった。
そういえば朝も調子良かったんだよな。

最近読みたい本がむくむくと増えてきているので、出来るだけ読もうと思います。
スティル・ライフが終わったらば舞城王太郎が読みたい!!阿修羅ガールか鴨川ホルモーだな。
おススメあったら教えてください。

book | 01:22 | comments(0) | -
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